『シンジケート』と『トラスト』と『カルテル』
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商売の世界はドロドロの世界。
シンジケートなんて見えないところで蔓延しているもの。
シンジケートというのは、企業同士が手を組んで一緒に1つの製品を販売しようとする形態のことを言う。
自社で売りたい製品に他社Aのバッテリー技術を組み込みたいなぁという場合、共同出資して新しい別会社Bを作れば、お互いに探りあいをすることなくスムーズに製品販売ができるというわけ。
トヨタ自動車がパナソニックと手を組んで、電気自動車のバッテリー開発をしたり。
ソフトバンクと手を組んで、自動運転技術の開発をしたり。
全部シンジケートみたいなもの。
それぞれの開発で出来上がった製品(サービス)は、トヨタ自動車のライバルである日産とかホンダ、マツダ、スバルにだって販売できるかもしれないのだ。
普通だったら、トヨタのエンジンをホンダの車に乗せるなんて有り得ないけど、トヨタブランドが希釈されたサービスで、しかもトヨタとは別の会社が販売しているとあれば利用する企業も出てくるかもしれないというわけ。
こういったマーケット戦略はあちこちにある。
一方でトラストはシンジケートとはちょっと違う。
シンジケートがさながら企業同士の同盟みたいなものだとすると、トラストは異なる企業が一体化すること、つまり合併に相当する。
トラストは独占禁止法に抵触する可能性を審議されるため、ホイホイとできるわけではないが、過去の歴史を振り返ればトラストによって大きく成功している例は世界中で見られる。
カルテルは談合とも言われたりするが、これもシンジケートとは違う。
シンジケートは公に手を組むということが表明されることに対して、カルテルは秘密裏に擦り合わせをしておくということを指す。
「お主も悪よのぅ」という場面を想像したらわかりやすい。
いずれにしても、真っ当に勝負しようとしている横で、シンジケートやらトラスト、カルテルをやられると、こちとら大変なんですよね。
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