子供が自分から進んで勉強をやる気になる!!小学一年生からの『学習技術』とは
うちの子、勉強嫌いで全然やる気を起こさない。
どうしたら勉強をちゃんとやってくれるんだろうか?
このままだと、将来が不安・・・
子供の学校の成績表とか、テストの点を見るのが辛いという人もいるでしょう。
もしかして、もう諦めてる??
いやいや、それは子供がかわいそうです。
もしかすると「勉強しなさい!」「宿題しなさい!」という親であるあなたの言葉の責任かもしれません。
子供のやる気を起こさせるためには、ちゃんとした方法があるのです。
その方法とは、アメリカの教育工学者(教育心理学者)であるM・ケラーが提唱した学習意欲向上モデルであるARCS(アークス)モデルです。
何だか難しそうだなと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
この方法を使えば、小学一年生でも自分から勉強したくなるようになります。
まるでウソのようかもしれないけれども、とっても優れた学習意欲向上モデルなんです。
ARCS(アークス)モデルとは?
- 注意喚起(Attention)
- 関連性(Relevance)もしくは 理由(Reason)
- 自信(Confidence)
- 満足感(Satisfaction)
この4つのステップで子供の勉強に対するやる気は一気に上がります。
そもそも、子供が勉強をやりたがらない理由は何でしょうか?
答えは簡単ですよね。
面白くないから。
これは大人でも同じことが言えるはずで、自分自身のことに当てはめて考えてみれば容易です。
興味のないこと、つまらないことに対して情熱を注げるでしょうか?
無理ですよね。
子供も同じです。
では、子ども自身の自発的な行動を促すためにはどうしたらよいのか?
その答えは、勉強を面白いと思わせることです。
これが最初のステップである注意喚起(Attention)なのです。
子供に勉強を楽しいと思わせるコツ
子供は勉強させられていると思ってしまうと、それはまったく面白くないし興味も持てないことになります。
しかし、「これはゲームだ」「パズルだ」「遊びだ」と思うようになると、取り組む姿勢は一転して自分から進んでやるようになります。
だって、面白いと思うから。
これがコツです。
算数の計算問題をするときには、ストップウォッチを使って時間制限を設けるというのも1つの方法。
あるいは、きまった計算問題数を解くのに何分かかるかというのを記録する。
これはあくまでも「ゲーム」。
間違ったとか、正解したとかよりも取り組むという姿勢を導きだす方法です。
国語(漢字)や理科、社会でもこの「ゲーム」という感覚を子供に持たせることは可能です。
学習の基本は暗記にあり、より多くのパーツを覚えることで応用をきかせることができるようになります。
そして、次に出てくるのが理由(Reason)。
もっと高得点を取りたい!もっと早く計算できるようになりたい!
といった自発的な目的(理由)が芽生えることで、ますます勉強への取り組む姿勢が変わります。
決して無理やりやらせるのではなく、自分でやるということ。
子供に自身を持たせて達成感を与えよう
ゲーム感覚で勉強のことを楽しいと思うようになったら、褒めて自身を持たせてあげることがとっても大事です。
絶対にダメ出ししてはいけない!!
子供は褒められて伸びるということを忘れないでください。
叱られて、けなされて伸びる子はほとんどいません。
大人だって、何か初めてやったことに対して「すごい!上達してる!センスある!」と言われたら嬉しいじゃないですか。
特に子供は親から褒められるというのは最高のご褒美なんです。
自信を持つと、「もっと頑張る!!」と子供は言うようになります。
そして、さらに頑張って褒められることで満足感を得るのです。
このスパイラルによって、子供は自ら勉強するようになります。
子供に最高の達成感を与えるコツ
ここで、子供に最高の達成感を与えるためのコツを紹介しよう。
子供に問題を与えるには、その子のレベルだと「こんなの簡単だよ」と思えるような問題と「ちょっと難しいな」と思えるレベルの問題を織り交ぜることです。
難しい問題ばかりだと、嫌になってつまらなく感じてしまいます。
でも、ほとんどが解ける問題だけど、1、2問だけはちょっと考えないと解けないというのが丁度よい配分なんです。
割合的には7割くらいは簡単に解けるけど、残り3割はちょっと難しいという感じ。
これは、高校生くらいになってから自分で参考書とか問題集を選ぶ時にも基準として持っておくとよいですよ。
学習は7割を復習にあてることが最も良い。
新しい課題は少しずつでよいのです。
一気にレベルをあげようとするから、小学生はみんなやる気を失くしてしまうのです。
学校の授業についていけなくなった・・・という子供が、個別指導でもっと基礎の基礎に戻って教えてあげることで、有名大学に合格した!!という例はいっぱいありますよね。
落ちこぼれから一流大学合格へ!!!みたいな。
勉強というのは、全員が同じスピードで学習できるものではないので、自分の子供に合ったスピードでゲーム感覚で取り組ませるとやる気は継続します。