世の中の回転しているものは、「時計回り」か「半時計回り」かが奇妙
ラジオから「スーパーは時計回りに商品をみていくようなルートになっている」という声が聞こえてきた。
そういえば、そうかも。
その理由は、人間の心臓が左側にあって、人は左回りに動くほうが心地良く感じるからだという。
でも!
世の中には、反時計回りというものがどれだけ多いことか。
運動場や陸上競技場、レース場はほとんどが半時計回り
小学校の運動会でリレーをしたことがあるかと思うが、反時計回りですよね。
鈴鹿サーキットなどのF1レースだって反時計回り。
競輪、競艇も半時計回り。
ほとんど半時計回りです。
でも、これも昔々から向きが決まっていたというわけではなさそうで、例えば、世界的な競技大会であるオリンピックだと
第1回アテネ大会(1896年)から第3回セントルイス大会(1904年)までは「時計回り」,第4回ロンドン大会(1908年)以降は一部の競技を除き「反時計回り」で実施されました。
とある。
つまり、時計回りに競技が行われていた時期もあるということですが、「これからは反時計回りでお願いします!」と決まった理由が不明なんだってさ。
これっていう決定的な根拠みたいなものがないから、色々な説がささやかれています。
人間の軸足は左足の人が多いから、反時計回りの方が走りやすいとか。
心臓の位置が左側にあるからとか、スポーツ科学の観点からどうこうとか。
面白いのは、地球の自転との関係性を論じるものですね。
地球の北半球では、台風が半時計周りにうずを巻きます。これこそ地球の自転の向きの影響によるものです。
自然の流れは反時計回りになっているんですね。
なので、人間が走る向きも反時計回りの方が結果的に走りやすい。良いタイムが出る。というもの。
一方、南半球に行くと、台風は北半球とは逆向きの時計回りにうずを巻きます。
ということは、人間も時計回りに走るほうが結果が良いのでは?
実際、オーストラリアで行われた国際陸上競技では、あまり良い記録が出ていません。
みんな、何か調子が出ないなぁと感じていたのかも。
いままでのオリンピックはアテネをはじめとした北半球での開催がほとんどです。
なので、陸上競技は反時計回りにしようと決まったのではないかな。
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ちょっと例外。時計回りだらけの競馬場
日本の主要な競馬場のほとんどは、陸上競技とは逆の時計回りばかりです。
反時計回りになっているのは3つの競馬場のみ。
何で?
馬は人間と逆向きの方が走りやすいの??
そんな疑問を持ったのですが、どうやら、日本で最初に作られた競馬場が時計回りだったので、時計回りの競馬場が多いということらしいです。
反時計回りの競馬場があるのは、賭け事に対するファクターを増やすためということらしい。
色々な右巻き(時計回り)
世の中には何故か右巻きのものが多い。
例えば
DNA(遺伝子)の構造だって右巻き
巻貝の9割は右巻き
ネジもほとんどは右巻き(右ネジ)
ヘリコプターの羽も右回転
セスナのプロペラも右回転
何かと右が多い。というか、右にしているかもしれない。
そもそも、時計が右回りにすると決めたのは誰?と思いますよね。
時計の回転方向も実は地球の自転の向きが理由
時計の針が右回転するように決まったのも、理由はあります。
時計の発明は「日時計」から始まりました。
この日時計が発明されたのは、北半球。
日時計とは、地面に突き刺した棒が太陽に照らされてできる陰を時計の針に見立てたもの。
北半球では、陰は右回りに動きます。
だから時計の針は右回りになっているのです。
もしも、地球の文明のほとんどが南半球で誕生していたならば、世の中の回転基準は逆になっていたかもしれないですね。
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