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短期記憶から長期記憶へ効率よく覚える秘訣

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歴史の年表とか公式、英単語など試験勉強で必要となる暗記事項は、志望校合格や資格取得といった目的を達成するまでは最低限記憶しておかなければならない。

徹夜して一夜漬けの記憶ということではダメですよね。

 

しかし、いかにして短期記憶から長期記憶へと効率よく覚えればよいのかわからず、頑張ってるのになかなか成績が上がらない、覚えられないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

 

長期記憶するためには、正しい方法で反復しないと成果は上がりません。

 

 

繰り返し覚えるしかないのか・・・

とガッカリした人もいるかもしれませんが、人間の記憶というのは反復練習(想起練習)しないといけないのは、誰でも同じです。

 

東京大学に合格するような秀才でも、天才科学者と呼ばれている人でも、脳の仕組みは同じです。

効率の良し悪しは多少なりともあるかもしれませんが、記憶のプロセスは同じです。

 

 

 

想起練習というのは、「覚えたことを思い出す」という練習方法です。

暗記と言われると、とにかく覚えたいことを頭の中に詰め込んでいくと思いがちですが、覚えたことを一定時間後に思い出すという練習を繰り返すのが正しいやり方なんです。

 

 

記憶というのは、覚えたことをアウトプットすることができて初めて記憶したと言えるのです。

 

 

想起練習によって短期記憶から長期記憶に固定する

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覚える ⇒ 違うことを考える ⇒ さっき覚えたことを思い出す

 

これを繰り返すことで、記憶は長期記憶へと移行していきます。

 

 

ポイントとなるのは、最初に一時的に記憶した後に「全く違うことを考える」という作業を挟むのです。

 

 

短期記憶の中に覚えたい情報がはっきりと残っている間に何度反復して口に出して覚えようとしたり、紙に書いてみたりしても効果は薄いのです。

 

短期記憶は「思い出す」という作業を繰り返すことで、脳はこの情報は大事だな!!記憶しとこ!!となるわけです。

 

 

より長期記憶にしっかりと定着させていくためには、反復練習の間隔をどんどん長くしていけばよいのです。

1日1回は思い出す作業があれば、その記憶はほぼ100%長期記憶になります。

 

例えば、初めて作る料理のレシピがあったとします。

それを毎晩作るという作業を一週間も続けると、レシピを見なくても何がどれだけ必要か、どのように調理すればよいのかなどは覚えられるはずです。

 

 

勉強しているテキストの内容も、特に覚えが悪いなと思えるページについては、毎晩思い出す作業と覚えられていなかった部分はまた短期記憶するように繰り返していけばよいのです。

1日、2日で「やっぱり覚えられない」と諦めないことが肝心です。

 

1か月、2か月と長いスパンで考えるようにしましょう。

 

 

効率的に想起練習するための「間隔伸長法」

短期記憶を効率よく長期記憶するためには、とにかく繰り返し思い出すという作業が必要ですが、思い出す感覚を少しずつ伸ばしていくのがセオリーです。

 

最初は記憶してから数秒、数十秒以内に思い出すという作業を何回か行います。

 

続けて、数分後に思い出すという作業をします。

ここで、思い出せなかったことはまた覚えなおしをする。

 

覚えていたことは1時間~数時間後に思い出す。

1日後、一か月後・・・と思い出す間隔を思い出すようにします。

 

 

 

コツは1回目に思い出すのは短期記憶から忘れるか忘れないかギリギリの頃に反復すること。

2回目からは短期記憶から完全に情報が消え去ってから行う(わずかに長期記憶に移行しはじめているころ)。

この時点で全く思い出せない場合は、1回目からやり直す。

 

 

このようにすることで、記憶はしっかりと長期記憶されやすくなるので試してください。

最初の短期記憶の部分は、記憶術と呼ばれるいくつかの手法があります。

 

それら記憶術を使うことで、短期記憶が劇的に向上しますが、記憶術で覚えたことも想起練習によって繰り返し思い出すようにすれば長期記憶されていきます。

東京大学難関大学に合格できる人たちというのは、この記憶術を使い何度も思い出すことで膨大な量の情報を記憶している人が多いのです。