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鳥の卵の色はなぜ、多様な模様・色の種類があるのか?

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10/26に化学雑誌”nature ecology&evolution"に掲載されている記事の1つに、鳥の卵の多様性についての記事がある。

 

 

そう言われてみれば、確かに卵の色って多様性があることを思い出す。

普段は鶏の卵ばかりを見るけれども、白い卵もあれば褐色(茶色)の卵もあります。

ウズラの卵なんかは黒いブチ模様。

 

ちなみに、鶏の卵の白色と茶色の産み分けは、鶏の種類(遺伝子)の違いによるものであって、卵そのものに栄養価の差は全くありません。

茶色の方がちょっと高価で栄養がありそう、味が濃厚だと思っている庶民は多いようですが、実は騙されているらしい。

 

 

まぁ、それはさておき、世界中には色々な鳥が生息していますが、それらの鳥の卵の色も様々。

今回のnature の記事では、この色の違いについての知見が記載されている。

 

 

生息地の気候が寒冷で巣が開放的な鳥は、濃い色の卵を産む傾向がある

鳥の卵の色と模様はさまざまであるが、こうした多様性の主たる要因は分かっていない。

素人でも推測できそうなことといえば、外敵から狙われないようにカモフラージュするとかくらいですが、研究によると色の濃い色素によって、日光にさらされた卵は内部の温度を維持できる時間が長くなるのではないかというところに視点を当てている。

 

 

要するに、寒い地域に住んでいる鳥の卵の殻は色が濃い。

あるいは、開放的な巣に卵を産む鳥も太陽の光をよく吸収できるように色が濃い。

 

ということである。

 

黒に近ければ近いほど 光は吸収され、熱エネルギーに変換されるので、太陽光エネルギーも孵化させるための温度調整に利用しようってわけですね。

これは生物の進化の過程で身につけた遺伝子なのかもしれません。